経営学がえらんだ性格分析に特化。採用からトップマネジメントまで、使い方ひろがる
採用選考に関する科学的な裏付けは、従来広く依拠されていたメタ分析が2022年の修正によって大きく書き換わりました。
合理的な採用の重要な前提変化
1998年〜
職務パフォーマンスをもっとも良く予測するのは、GMA(知能・学力を測る能力テスト)である。GMAをベースに他の手法を組み合わせることで予測の妥当性を強化できる(※1)
2022年〜
職務パフォーマンスを予測するには、具体的な仕事内容に近い観察、文脈化された人物特性 の妥当性が優位。幅広いケースに妥当しやすいのは、面接のうち構造化された手法 である(※2)
この修正は統計計算の補正処理が大きかった影響から来ており、古い研究の主張の骨格に補正データが含まれている点を個別に評価し直すことで読み方が変わったものです。
Decider®(ディサイダー)は、改めて確認された「文脈化された人物特性」の分析を支える基礎ツールを提供します。
※ 1 Schmidt, F.L., & Hunter, J.E. (1998). The Validity and Utility of Selection Methods in Personnel Psychology: Practical and Theoretical Implications of 85 Years of Research Findings
※ 2 Sackett, P.R. Zhang, C., Berry, C. M., & Lievens, F. (2022). Revisiting meta-analytic estimates of validity in personnel selection: Addressing systematic overcorrection for restriction of range.
いま仕事のパフォーマンスと採用手法については、一見地味な次のような関係が言えます。
具体的なタスクを想定したインタビューや類似タスクを実際に行うワークサンプルを評価すると、採用後にそのタスクを遂行できる可能性をよく見積もれる
具体的な職務を想定して性格特性を評価すると、採用後に実際の職務でどう行動するかを現実に近く確認できる
最大のポイントは、「知能が高ければ、未経験職種でもフィットでき、ハイパフォーマーの母集団としても優れているだろう」という暗黙の仮定が支持されなくなった ことです。
ここから見える実務上の含意は、機械的フィルタの限界です。
能力テスト・書類・性格テスト・自由記述・公開データ解析のような処理しやすい情報だけで候補者を絞り込むアプローチには、強い根拠がありません。
そして、仕事と関連づけた性格特性が採用・人事選考の中心テーマとして浮上しました。
GMA以外の指標も含めて「このシグナルがあれば万能で何でもできる」というものは存在せず、業種・職種ごとのモザイクを読み解く必要があることを示唆しています。
採用のセオリーは次の2点です。
採用プロセスに、配属部門のマネージャーが参加していることの重要性が高い
面接の質問項目セットが選考開始前に決まっている必要がある。質問項目は改訂すべき
基本線は、性格特性をもとにした実務イメージの判断です。さらに中途採用の専門職であれば、近い仕事のスキル評価を加えることで即戦力評価を精度アップできます。
Deciderは人格・性格を過不足なく表現できるビッグファイブでスコアリングします。
ビッグファイブの簡潔な定義
特性
説明
1 信頼性Conscientiousness
あらかじめ決められたルールに忠実な度合い
2 神経症傾向Neuroticism
ネガティブな情動に関する強さ・持続性の度合い
3 開放性Openness
連想や行動が表現する複雑さ・幅広さ・深さ・他者との違いの量
4 外向性Extraversion
社会や物質的な外界に対して、エネルギッシュに働きかける度合い
5 協調性Agreebleness
他の人との距離感について、集団性/孤立性の度合い
O. P. John, R. W. Robins, & L. A. Pervin (Eds.), Handbook of Personality: Theory and Research (3rd ed., p. 120) にもとづく
言うまでもなく企業は人の集合です。性格パラメータの集合として記述することは組織分析の第一歩です。
データを集める前に想像できることは何もないのです。
採用シーンの性格記述
採用活動向けにDeciderが提供するBigFiveの観測手法は、医療の臨床診断と似ています。
面接だけの場合、受け応えから面接官が人物像を描き切る必要があります。
ここに自己評価データが加わることで、面接は検証に変わる。
これは医療診断で、問診に検査データを組み合わせる手法と同じです。
分析対象にデータを加えて更新することで、あり得る可能性が絞られ情報量が増える、というベイズ推定の性質を活用できます。
曖昧な情報源であっても、より精度の高い判断を引き出せるのです。医師は単一の情報源にすべてを依拠することはありません。
ビッグファイブの「誰もがもっとも知覚しやすい」という実証済の性質が大前提であることは言うまでもありません。これは緻密な因子分析がもたらした長足の進歩であり、他の指標では替えが効かないポイントです。
その視点で、前掲の表をもう一度確認してみてください。
スコアについてのよくある誤解
ビッグファイブは性格を数値に引き写したものです。このスコアそのものへの誤解があります。
それは、スコアが「大きな数ほど良い」という先入観です。自己分析によるスコアリングは自己認識がズレているケースも含めて誤差がありますが、全体を見渡したとき高い方向に体系的にスライドする傾向があります。
他のスコア例として、温度を計測する場合を想像してみてください。一般的な環境で、水蒸気は100℃を超え、氷の温度は0℃よりも小さくなります。
そうすると、氷は悪いものなのでしょうか?
水の温度のように数値を使って現実世界を客観描写することは、初等教育の理科・社会でかなり時間をかけて習っているはずです。
現実には、この基礎的な数値感覚が欠けている大人はかなり多いと言えます。
Deciderの分析結果として表示されるビッグファイブは、かなり素朴な事実を表現しています。
採用基準の精度アップ
採用基準は、おそらくは永遠に仮説であり続けます。
万能指標が存在しないことは解明されており、またビジネス環境の変化の影響を強く受ける部分があります。
変わりゆく採用基準を追跡するための基礎ツールは、ハイパフォーマーを中心とする社内の性格分析です。
社内の分析には、多面評価による性格推定を利用します。この方式は、科学研究でも採用されている基礎ツールです。日常的に顔を合わせている上司・同僚・部下の評価を総合することで、精度の高い測定が可能です。ビッグファイブは人がもっとも知覚している性格セットであるため、誰でも評価できます。
活動に応じてデータを蓄積し、継続的な仮説検証により採用の精度が上がります。
参考文献
[1] Sackett, P.R. Zhang, C., Berry, C. M., & Lievens, F. (2023). Revisiting the design of selection systems in light of new findings regarding the validity of widely used predictors
性能の伝統。 第8世代Deciderエンジン
Oct 2023 / v.8 , データストアの分散処理アーキクチャ移行
Jun 2023 / v.7 , 世界初、Observer-ratings 分析の商用提供
Sep 2022 / v.6 , レンダリング方式刷新。高負荷時のレスポンス向上
Jul 2022 / v.5 , 処理マルチスレッド化。iPhoneなど高機能端末の高速化
Jun 2021 / v.4 , PWA技術・インテリジェントキャッシュ移行による操作ラグ圧縮
Oct 2020 / v.3 , Rust移行による異次元の性能up。CO2 排出削減・完全定額の確立
Feb 2020 / v.2 , WebAssembly導入によるスコアリング速度のブースト
Jan 2017 / v.1 , Big5に特化したデータモデル再設計による拡張性確保
Mar 2016 / v.0 , Ruby on Railsによる初期エンジン実装
precision_manufacturing
適職インデックス・スコア
folder_shared
レポート分類&共有制御
株式会社アイモバイル
須藤麻里様
「面接選考において客観的データを取り入れた多面評価」と「面接官同士の共通言語化」を目的に適性検査を探していました。
UTグループ株式会社
近藤邦洋様
一番大きいのは、時間が短縮された事。年々採用数が増えている当社にとってはすごく大事。
株式会社ファインドスター
津田智史様
人物評価の基準をさだめているものの「面接官によって認識の違いが起きてしまっていないか?」という点に課題意識を感じていました。
クリアな料金
スモールスタートでもフル機能をつかえる。用途を広げると、費用対効果がどんどん上がる
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初期費用
0円
初回ご契約時のみ適用。再契約などの場合、10万円(税別)
決済手段
領収証は、購入時に登録したメールアドレス宛てに送信されます
受検回数
制限なし
社内受検/採用候補者を問わず定額利用可能
アカウント数
制限なし
セキュリティ上、社外の利用者へのアカウント発行は禁止しています
海外支社向けに、英語受検のみ対応版(月額22,000円)もあります。
トライアル
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利用開始
自社データの蓄積が進むほどレベルアップ。本当のスタートはここから。
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